ぎっくり腰 宝塚市在住 20代 男性

【主訴】急性腰痛(ギックリ腰)

仕事中に急に腰部へ痛みを感じ動かなくなる。その後2時間ほど横になって休憩していると、痛みが激痛に変わり、からだが前屈姿勢のまま固まって全く動けなくなる。2人の同僚にかかえられて来院。

歩くことはもちろん、前かがみの姿勢から少しでも背中を反ろうとすると激痛が走る。ベットに腰をかけているのがやっとの状態でした。

【治療1回目:7月2日】

ベットに横になるのも無理な様態のため、腰かけたまま治療をする。

奇経の陽維脈と陰蹻脈の配穴(ツボをとる)により何とか背中を真っすぐに伸ばせるようになる。また一人でベットから立ち上がれるようになる。大きな動作はできないが腰部が動くようになる。

肝虚証として左太衝穴と右の大腸経を補う。その間、百会に鍼を留置。

かなり広範囲に腰の筋を痛めているらしく、一人で歩いて帰ることは無理のようでしたので車で同僚の方に送ってもらい帰られた。

【治療2回目:7月4日】

痛み止を飲用しなんとか杖と伝い歩きで来院。振動がかかるとまだ痛むため、ものに摑まってゆっくりでないと歩けない状態。ゆっくりベットに横になっていただく。

脈と腹部を診察したところやはり肝虚証とした。ツボは左中封穴と左復溜穴、右豊隆穴と左光明穴に鍼(1~2ミリ刺入程度)をする。右崑崙にお灸。

この時点で、ベットで寝返りをしても痛さを感じなくなる。次にうつ伏せになり、膝裏の委中穴付近の血絡にお灸を施す。奇経の陽維脈と陰蹻脈にも治療を加える。

ベットから降りて立ってもらい、腰を前後ろに曲げられるようになる。

ものに摑まらなくても歩行がスムーズに出来る様になる。歩いた時に痛みもほとんど感じない。《治療終了》

【治療家からひとこと】

ここのところギックリ腰の患者様が多く来院いただいておりますが、皆さま治療後の動きに劇的な変化があるため喜んでいただいております。痛めた患部には触らず、手足のツボを使用し骨格のゆがみを整え、腰の筋肉の炎症を抑える治療を行うため、からだに負担をかけることなく速やかに治癒へ向かいます。